『愛媛』という冊子をご存知でしょうか。
私はこの調査を始めるまで全く知りませんでした。
愛媛県立図書館の詳細検索で調べても出てこないような
かなりレアな冊子のようです。
どちらかというと本というよりは新聞に近いような形状でした。
これはどうやって写真を撮ったのかというと、
愛媛県立図書館へ行ってカウンターで直接聞いてみたら、
ピンク色をした普通の紙のファイルに綴じられた
この『愛媛』を出してきてくださった、というわけです。
図書館の皆様、ありがとうございました。
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さて、この『愛媛』ですが、
最初に寄稿の依頼がありましたのは、
1963(昭和38)年2月、星加宗一先生からでした。
しかしこの時は「本を書いているのでことわった」とあります。
ここでいう『本』とは、『書道』(1963(昭和38)年5月)のことです。
そして翌年8月に、
「『愛媛』への原稿碧梧桐の書と書論について第一回を仕上げる」
とあり、9月に掲載されたようです。
まさか表紙になっているとは思っていなかったので
今回初めて見てみてびっくりしました。
そしてこの後、11月にも続きが掲載されています。
この『愛媛』という冊子は、愛媛の文化について研究や調査をしたものを
色々な方が掲載しているようで、
どちらかというと論文に近いようなものが多いと思いました。
出典や注釈などがないのでちょっと違うかもしれませんが、
どちらかというと堅い内容のようです。
星加宗一先生とは、大学教授をした後愛媛に戻って
愛媛の高校の校長先生を歴任した方のようです。
元々が教授だったことから、こういった冊子を作成したのかもしれませんね。
愛媛の文化について調査・研究している人に
後世に愛媛の文化について書き残すものとして作っていたのかなと
そんな風に思いました。
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