タイトルの「はつあらし」(初嵐)とは秋に吹く風のことでもありますが、
同時に椿の一種にも「初嵐(はつあらし)」という
秋から冬にかけて咲く白い花があります。
表紙の絵から、この本は後者の椿を指しているようです。
銀色のシンプルな表紙を開けるとすぐにこの真っ赤なページが目に入ります。
色遣いがとても素敵ですね。
タイトル文字だけかと思いましたらこんな風に使っていただけており
おおっ、と思いました。
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この吉野さんとは、
大暁が1966(昭和41)年吉野内科の出入り口の戸の文字を書いていたことや
かつて義子さんご本人が書を習いに来ていた関係で
本のタイトルなどを書くことになったそうです。
もう一冊タイトルを書いている本がありますので
そちらもまたご紹介します。
“吉野義子著「はつあらし」(中央公論社)(1971(昭和46)年9月)” への1件の返信
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