先日、西条高校に収蔵されている扁額をみせていただきました。
受付で検温して、リストに名前を書いて、
初めての高校にこんな感じで入ることができて、少し緊張しました。
お目当てはこちらの扁額です。
額の色と作品とがよく似合っていますよね。
淡墨を使って明るさを出しながら
かといってところどころにある直線によって
作品が軽くなりすぎない印象になっています。
こちらの作品は、1965(昭和40)年に当時の西島校長先生に依頼されて
道場に飾るために、と贈った作品だそうですが
現在は道場ではなく学校内に保存してくださっているようです。
名前が大きいのは道場で遠くから観るためだったのかな、と
なんとなく想像しました。
この翌年西条高校表大看板(1966(昭和41)年10月)を依頼されているので
西島先生とはお付き合いがあったのかもしれません。
大暁自身愛媛師範学校を卒業していることから
学校の先生方は学生時代に繋がりのあった同級生や先輩、後輩が多かったようです。
昭和初期までの師範学校というのは、
学費がかからないだけでなく生活が保障された全寮制の学校だったので、
四六時中一緒にいた、いわば「同じ釜の飯を食った」仲間が
県内にたくさんいたのかなと想像しています。
しかし今となっては大暁と西島先生がどのような繋がりだったのか
調べる術もなく残念に思います。