道後小学校は松山市石手にあります。
石手寺のすぐ近くなのですがちょっと入り組んでいるので
多分地元の方以外は見かけることはないかもしれません。
こちらの文字も沢田大暁が書いています。
正門の文字は多いので皆さんもだいぶ筆跡に慣れてきましたか?
大暁は昭和10年3月に愛媛県師範学校本科を卒業して、
半年の軍事教練の後最初に赴任したのが湯築高等小学校(現在の道後小学校)でした。
愛媛県師範学校の助教授となるまでの八年間ここに勤めました。
ここで新任早々習字の担当に指名されたことが
大暁の人生の転機となりました。
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昭和44年1月、当時道後小学校で校長先生をしていた吉金先生から
勤め先の松山北高校に電話があり、
「道後小学校の教師であった貴君のことだから
是非校門の文字を書いて欲しい」
と言われたそうです。
その後の自分の人生を決めたといっても過言ではない
思い出の学校の校門の文字を書くのは
「心に残るものがある」と書いています。
優しくて温かみのある文字ですよね。
丸いのに芯がある、技術的にも高い揮毫だと思います。